劇場仕込み


5月10日火曜日
朝から劇場で照明合わせ。合間に稽古場でアップやら直しやら。生音とCD音源の違いに戸惑いつつ、いくつか音を撮り漏れている箇所を確認する。
その合間にコンサートホールでは、児童向けの教育プログラムのコンサート。オーケストラを気軽に楽しんでもらうための、地元の小学生のためのプログラムで朝からバスで子供たちが乗りつけていた。楽屋のテレビでその様子を拝見する。一曲目はなんと「スター・ウォーズ!」で、ジャン!と始まると、子供たちがガッツリ食いついているのが画面越しにわかる。いいなあ。終わってみんな拍手。嬉しそうな様子。司会の女性は地元のテレビ局のアナウンサーで、子供の頃にこのコンサートを見てとても感動したと言っていた。宮崎の子供たちは恵まれてるなあ。
午後からは明かり決めで、照明家のプランを見せていただきつつ調整。ピアニストが18時から別のリハーサルが入っており、その前にピアニストを交え照明合わせを行う。いくつかピアニストからも要望がありそれの手直しも行う。ピアニストのバヴゼは明るく気持ちのいい人でリハーサルも順調。いきなりピアノを止めて「Oh!じゅん、思いついたんだけど!」とこちらにアイディアを投げてくる。「オッケー試してみるよ」とカジュアルにやってみる。なんとか最後まで照明の合わせが終わり、ピアニストは別のリハーサルへ。バヴゼは今回のフェスティバルでいくつも演目を抱えており驚異的。11日の僕との本番前にも他のリハーサルが入ってて、もうなんだか凄すぎる。
バヴゼが別リハに向かった後も照明の調整に立ち合い、全体を確認する。今度は麻世に舞台に立ってもらい最初のシーンから確認するが、麻世がほぼ全てのパートを覚えておりサクサク流していくので「あれ?この人でいいんじゃない?」と思われないか不安になる。そんなモヤモヤを抱えつつも最後まで確認して僕らは20時過ぎに退館。何にも食べていなかったので街中の居酒屋に駆け込む。こっちの居酒屋は総じて一皿の盛りが多く、サラダでお腹いっぱいになりかける。野菜も元気で美味しい。よく寝て明日の本番に備える。


第27回宮崎国際音楽祭 Special ConcertⅡ
5月11日(水)「光と影の色彩」〜ピアノとダンスで描く印象派
メディキット県民文化センター宮崎県立芸術劇場
演劇ホール
ピアノ:ジャン=エフラム・バヴゼ
ダンス/振付:髙橋淳
http://www.mmfes.jp/2022/