京都初日

昼前から場当たりとリハーサル。照明をあわせきっかけを確認しお昼休憩。スタジオオーナーのOさんに自転車を借り、以前尾道で知り合った人がやっているコーヒースタンドに行く。二条城の前の路地にあるそのカフェはハンドメイドで古い家をカフェにしてありとても風情がある。その名も二条小屋。

ご挨拶すると「あ〜!」と嬉しそうな声でお出迎えしてくれた。尾道の坂でカップルに道を聞かれその夜に行ったバーでも再び出くわして話になり、京都でカフェをやっていると聞き「12月に公演に行くんで寄ります!」と言っていたのだった。一杯ずつハンドドリップで入れるコーヒーは深入りで味わい深い。サイドメニューのホットサンドも頼むが昔ながらのスタンドっぽいメニューで嬉しい。そして美味しい。

昔、父にコーヒーとホットドッグがあるスタンド式の喫茶店に連れていってもらったことを思い出した。豆も売っていたので100g買う。
帰ってG.P.

つつがなく終わり会場準備へ。時間を同じくして今回ケータリングで参加してくれる余白食堂の島貫さんとご挨拶。既に今日の分は仕込みが終わっているそうで早速並べ出す。これがすごいクオリティでなんだか一気に場の空気が上がり出す。もうこっちは終演後まで残っているか心配になりだす。こんな感じ。




彼女が「the余白食堂」島貫さん。

さてさて、時間になり開場。ボチボチと人が来る。早速お酒を勧めると一緒におつまみも売れ出す。すっかり賑わい盛り上がったところで開演。東京と同じように前説を出演者自ら行う。ここら辺もなんだかもう慣れてきてこれがないと変な感じがするくらいである。軽い笑いを取り会場を沸かせるのも慣れたもんである。ああ、すっかりお笑いの身体になってしまったなあと一抹の不安がよぎるが、案外そっちのほうが向いてるんだろうなあ。前半を終えて休憩に入るがいい感じでみんな盛り上がっており休憩後の「そろそろ後半始めますよお〜」という呼びかけも誰も聞いてない。ま、リラックスしているということでいい感じである。これよこの雰囲気。みんなで酒を飲みながら作品を見る。これがやりたかったんだよね。ベルリンでは当たり前の空気だが日本だって出来るだろうと思ってたんだよね。やれる環境さえあればさあ。こうなると一気に空気は上がるし面白くなくてもその後の話に花が咲くってもんでとにかく観客が楽しむってのをもっと提案していいんだよね。公共ホールも酒とか出せばいいじゃんって本当に思うし。だって芸能でしょう?娯楽でしょう?勉強じゃないんだよ。楽しみにきてるんだよ。映画館だって野球場だって歌舞伎座だってお酒飲めるじゃん。何故小劇場ではいけない(or一般的ではない)んだよおおおお!
とすっかり熱くなりましたがその熱が伝わったのか終始熱気のこもった視線と笑いに溢れた本番となりました。終わってそのまま飲み。来てくれた知り合いのダンサーたちと話す。