ダンスとごはんvol.6 〜GoGo!アフターファイブ!〜


今年もこのイベントのために作品をシコシコつくっております。
近年はほぼここがじゅんじゅんSCIENCEの新作をおろす会になっていて、とても緊張する会でもあり。
初年度は初音館という地下のスタジオで開催され、その後WHITE CLOUD京都というジャイロキネシスのスタジオを経て、現在はUrBANGUILD京都での開催になってます。
始まりからパーティっぽい雰囲気でそのまま演目に雪崩れ込んでいくんですが、途中途中でMCを挟みつつ上演した作品に解説を加えていくというのが一番の特色で。
なぜそんなことを始めたかというと、ダンスをできるだけ外に広げたいと思ってるんですよ。一般的にコンテンポラリーダンスは難しいと思われていて、新しい人を呼び込むのがなかなかに難しいジャンルになっているのね。外からは分かりづらいし。そんな状況を少しでも打破したいと思い、僕がなぜそのダンスが好きで長年関わっているかについて語ったり、作品をどう見て楽しんでいるかなんてことを解説しつつ、上演する作品についても色々話をしていこうという趣旨で。
言うなれば、日本のダンス界には映画における町山智浩宇多丸が不在なんだよね、ずっと。乗越たかおさんが孤軍奮闘しているけど、2000年代に諸々いてワイワイガヤガヤしていた若手の批評家達がいつの間にかいなくなってて、あとは昔からの人で固定されてるって感じなんだよね。もちろんこれはコンテンポラリーダンス界の衰退(単純には動員数の減少)とも関連しているんだろうけど。とにかく傑作も駄作も面白く語るその魅力的な語り口でいずれにしても「そのダンスを見にいこう!」と思わせるような批評(批評家)が本当に少ない。自分が見に行った作品の批評を読むこともあるんだけど、どうにもピンと来なかったりで。作品を見ている母数が少ないぶん、批評自体も検証されることがないからなかなか発展しない。もちろん作り手の僕としては作品で回答するってのがスジなのですが、その作品をどのように作ったとか、こんなことを考えて作ったなんて話は見る側に提供しても干渉を妨げないし、逆により楽しめるのではないだろうか?という思いで、解説ありきの上演スタイルを続けています。
当日もそれぞれの作品をその場で見て色々話すので緊張ながらもとても刺激的で楽しい。作り手の言葉が聞ける機会ってなかなかないから。しかも上演後に!聞かれる方もドキドキするだろうけど、そこはお客さんにとってご馳走だから。そういう時に言い淀んだり、思わず黙り込んだりする瞬間こそ本音が垣間見えるじゃない?ま、基本そこまで突っ込んだりすることはせずに、楽しく話を聞けるよう留意してますけど。
そんなこんなで色々仕込んで皆様をお待ちしております!

イベント情報
アミジロウ&じゅんじゅんSCIENCE ダンス小作品集
「ダンスとごはん vol.6 〜GOGO!アフターファイブ!〜」
★日時
12月14日(木) 19時開場、19時半開演
★会場
UrBANGUILD(アバンギルド)
京都市中京区材木町181-2 ニュー京都ビル3F
http://urbanguild.net
★出演
アミジロウ
じゅんじゅんSCIENCE (高橋淳、久井麻世)
夏目美和子
辻るりこ (baghdad cafe‘)
白井宏幸 (ステージタイガー)
鍋海光 (ステージタイガー、魅殺陣屋)
★料金
前売 2600円 当日3100円 (どちらも1ドリンク付)
★ご予約
https://www.quartet-online.net/ticket/iiaamac
◯ダンスとごはん とは
舞台俳優・コンテンポラリーダンサーとして活動しているアミジロウが、敬愛するカンパニー“じゅんじゅんSCIENCE”を招いて毎年開催しているダンス企画です。10分前後の小作品をオムニバス形式で上演。作品上演ごとに作家やダンサーの解説や感想などのおしゃべりを挟みます。ややもすると難解に見えるダンス作品を言葉にしてみることで作品の味わいを深めようという試みです。
今回はゲストには夏目美和子さんをお迎えします。
またアミジロウは俳優仲間を招集しダンサーではない身体のアンサンブルでダンス作品の創作を行います。

主催:アミジロウ企画