かた苦しい言葉で始まったが今年の雑感を。
全ての助成金が不採択となった。今年予定していた二つの公演もやむなくキャンセルの道をとることに。スタッフにお詫びの連絡をしつつひとつ望みを託していた5月の末に結果が出る助成金の通知が昨日届いたとのこと。う〜む。
もちろんこちらが決めることではないので決定はある種の判決として受け止めるがそれにしても全部取れないってなあ。自分のふがいなさをただただ噛み締めるのみ。
僕ももう若くはない。それは関わっている人々も同じように年を取っているということで、それは取りも直さずボランティアで仕事を頼める状況ではないということである。
お互いに成長をしながら創作を続けていきたいのだが年を取れば責任や立場も変化していきそれは当然のこととして制作の予算が嵩んでゆくことに。
年々作ることは視界が開けていくと同時に難しくなっていくのだなあと改めて実感。
ベルリンも端から見るとヒッピーで楽しそうな空気に見えるが内実は産業がないためお金がアートに回らずみんなヒーヒーいっている。行ったり来たりも3年を越えると顔ぶれもさりげなく様変わりしていてここで生きていくことの難しさが否応無しに透けて見える。
日本人に取って(その他の多くの国の人に取っても)ブームになりつつあるベルリン詣で&滞在だが本当のブームは遥か昔に過ぎ去ってしまったのだろうなという黄昏を高くなった家賃とケバブの値段に感じつつ。
そんな場所でありがたく仕事をさせてもらっている思い(改めて凄いことになってるなあと思ってますけど)と裏腹に作り手としての忸怩たる思いは常にあって、だからこそ生徒に時々じれったい思いも感じたりしつつ。
「お前、こんなとこでうだうだ立ち止まってる場合じゃねえんだよ!」と。
八つ当たりにならないように気をつけてますけど。
これ、まさに自分へのセリフなんだよね。
ベルリンの象徴、日曜のカラオケ大会より。