Sasha Waltz&Guests

土曜(27日)はサシャワルツの野外オペラへ。
"Dido & Aeneas"
昨日までは結構暑かったのに、今日は打って変わって涼しい、というより寒い。雲が立ちこめて一気に気温が下がっている。開演は夜7時半からなのだが、席がゾーン制の自由席なので、開場の5時を目指して西にあるBerliner Waldbühneという所に向かう。ガビたちとピクニックの用意をして、酒でも飲みながら開演を待ちましょうかと。
会場に向かっている途中で既に雨が振り出し、早くもウンザリし始める。駅を降りて歩いて10分ほどで会場に到着。雨はザンザン降っている。夏フェスとかってこんな感じなのだろうか?行った事ないけど。
日比谷の野音をすり鉢状にし、もっと大きくしたような感じのコンサート会場、という雰囲気の場内にはいくつもの出店が並びお祭り気分を盛り上げている。入り口でもらったカッパを着てベンチに座り縮こまる。

持って来たサンドイッチをワインで流し込みひたすら雨の中待っていると、日本から来ているKさん(Qさんこと玖島さんとは別の人)から電話。Tanz im Augustと一緒に観に来たとの事。ひとしきり話をしているといい具合に雨も止み、舞台に明かりが灯り開演。
すると始まったのはオペラではなく、安い芸能人って感じの女が出て来て、「は〜いみんな元気〜?」みたいな感じでしゃべりだす。で、なんでもサシャワルツの本拠地であるRadial Systemの5周年だとかで、それを祝福しましょうとのこと。サシャのところの芸術監督、ヨハンも出てくる。「5」がトロフィーみたいになってるマヌケなケーキも出て来て、観客にハッピーバースディを歌わせたのだ。おいおい何だよ?せっかく雨止んだんだから、さっさと始めろ。
観ている観客も戸惑いがち。そりゃそうだろう。誰が好き好んで雨の中2時間も待ったあげく、内輪のノリにつきあわなけりゃなんねえんだよ。
それ、楽屋でやってくんない?
オレらはオペラを観に来てんの。くだらねえ茶番につきあわせんなよ。
歌い終わると信じられないことに「食べたい人は前に出て来て!」とケーキを舞台上から(結構高い)観客に振る舞ったのだ、まるで王様のように!これなんだよ?しかもアリのようにダッシュで駆けつけるバカ多数。お前たち、ここはぐっとこらえて「ふざけんな」って顔してなきゃダメだろう?
その後どうでも良い楽器演奏があったり、オーケストラが言い訳のように一曲演奏したりとあったが都合一時間くらい、醜悪なバラエティは続いた。その後司会がここでちょっと休憩を〜と言い出した時さすがに観客からブーイングが上がってたもんな。そりゃそうだろ。
そうしたすったもんだのあげくオペラは始まった。天気は何とか持ちこたえて、作品自体は見所もありそれなりに楽しんだが(しかし会場はデカ過ぎ)、あのオープニングなんだったんだ?日本の醜悪なテレビバラエティのような展開に、ここはどこだっけ?と戸惑った。こういう虚栄心に満ちあふれた振る舞いは(お祭りを勘違いしてると思う)公演そのものを台無しにするって気づかねえのかよ。オレは一気に気分悪くなったし。
帰りながら芸術監督のヨハンに関する記事をガビから聞いて、今回のオペラが多分に政治(狭い意味でのね)的な要因から行われたのではないかとの生々しい指摘にゲンナリ
とんだ茶番につきあわされたな。