やりたかったこと vol.3

そのご両親からの年賀状には、簡単な挨拶と「わずかばかりながらダンスクラスのサポートをしたい」とあった。今定期的なクラスは閉じており、参加者のみんなと集まることもなくなって数年が経っている。僕自身の活動も随分とギアを落としたペースになっており、現状を伝える必要があると思った。返事を書いてしばらくしてから電話をかけた。「今クラスはお休みしており、活動という活動はしていないのですが、一つやりたいことがあるのでご相談させてもらえませんか」そして何年かぶりにご両親のご自宅を訪ねることになり4月初めにご両親の家を訪問した。
亡くなった年に来たお焼香以来の訪問。年賀状のお礼を言うと、「皆さんの手紙を読ませていただいて、娘は本当にいい仲間に出会えていたんだなと嬉しかったです。本当にありがとうございました」と感謝される。そして「少ないですが、会やダンスの活動に使ってください」とお金の援助を申し出られた。そこで僕は来る前から考えていた話をする。「彼女を偲ぶ会を開催するのはいかがでしょうか。クラスの参加者や知り合いが集まって彼女のためのダンスを踊ったり、歌を歌ったり、彼女に捧げる出し物やメッセージを持ち寄って集う。そんな会をやりたいのでそのサポートとしてお金を使わせていただけますでしょうか」と一気に話した。ご両親は「ありがたいことですが、無理なさらず」と遠慮がちではあったが、それでも嬉しそうに受け止めてくれた。彼女を偲ぶ会は以前から考えていたことで、どこかでやりたいと思っていたし、実は彼女をテーマにしたソロも作って上演したりはしていた。ただ、クラスとしてみんなで作品を持ち寄るというのは、彼女への何よりの餞(はなむけ)になると思った。そうとなれば話は早い。十条FINDがカフェを閉めたため、前後してNote用の公演場所を探していたこともあり、とあるカフェに見学に行く。そこで話の最初にもどる。
「ここだったら彼女の会が開そうだな」と。
というわけでここに書いたのは僕のクラスに参加していた、齋藤彰子さんを偲ぶ会について、彼女の知り合いやクラスの参加者でもう連絡の取れなくなった方へも情報を伝えたいためです。すでにクラスの方にはご連絡していますが、連絡先の変わった方も多く、情報が行き届いていません。これを読んだ方は、彼女の知り合いにリンクを送っていただき、ご紹介いただけますでしょうか。彰子さんは興味に貪欲な方で様々なダンスのWSに参加したり、発表会に参加したりしていました。そこで出会った方もいらっしゃるかと思いますので情報拡散にご協力いただけると嬉しいです。
以下、開催要項です。

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「齋藤彰子さんを偲ぶ会」
2018年10月6日(土) 時間未定ですが、17時以降になる予定です。
会場 カフェムリウイ祖師ヶ谷大蔵
リンク:http://www.ne.jp/asahi/cafe/muriwui/
参加費:無料
一人5分以内でダンス作品や、メッセージ、演奏、朗読、寸劇、なんでも結構です。彼女へ捧げる作品を持ち寄り、互いに発表します。僕も短いソロを踊ります。人前で何かやるのは無理だけど、ぜひ見たい。立ち会いたい。という方も大歓迎です。皆様のご参加をお待ちしております。

決まっている詳細は他にありません。ご不明な点は
junjun_class@yahoo.co.jp
までお問い合わせください。

じゅんじゅんムーブメントクラス
高橋淳