佳境へ

劇場での作業が続く。一日でやれることは限られている。昨日から稽古場公開というモノがあり、何人かのギャラリーが見学に来ているがかまわずに作業を進める。舞台で立ち位置や出はけの確認をしつつ、ってのはいつもと一緒だがそれを一週間以上前から劇場で出来るのは本当に贅沢だ。この贅沢を最大限に使うべく舞台上のダンサーにマシンガンのように指示をとばす。
今回の僕のチャレンジ
ダンサーを名前(or呼び捨て)で呼んでます。以前は出演する人を〜さんとか〜クンとか読んでいてまあせいぜい〜ちゃんどまりだったのよね。そんでともすると敬語で〜してもらえますか?なんて言っていた。水と油も基本は〜さん、〜くんでさ。まあそれでも水と油はずーっと一緒だったので遠慮も取れていたのだが、出会って一月や二月でそんな関係じゃコチラの要求を伝えるのもまどろこしいし、なによりよそよそしい。そういうのって単純なようだけど相手との関係や作品に関わる大事なことだなと思ったのさ。で、思い切って初日に「みんなのことを名前で呼びます。僕のこともじゅんじゅんさん、ではなく じゅんじゅんと呼ぶように。」と宣言してそうしたのね。恥ずかしかったんだけどさ。こっちから失礼を仕掛けていって遠慮を取ろうと。
で、いったん遠慮が取れるとすげえ自分が出てきちゃって稽古の最中に「止まれ!」とか「バカ、早く出てこい!」とか「どこ見てんだ」とか怒号の嵐で、ボキが出演者だったらやだなあ、と思うようなヒトになってます!自分でも新しい発見(笑)。じゅんじゅんってオコリンボさんだったんだあ。でも、まあ遠慮が取れた分もっと行けるだろうとかオレはここまでやりたい、って思いがドーッと出て結果的にはいいなと思います。そんなわがままさんを「まああれだけダダこねてんだからやりますか」って目線でダンサーやスタッフもついてきてくれている(と思いたい)。
なんかチケット売れているそうです。まだの人はお早めに。