46歳のハローワーク

ハローワークに行ってきた。
そろそろ仕事をしないとという状況になり帰国後の公演稽古の合間を縫って食い扶持探し。2、3年前くらいから何となく探してはいたのだが、ちょくちょく仕事が入っていたため先延ばしになっており。お手軽にネットで幾つか登録をし登録会なるものにも行ってみたのだが、ほとんどが人材派遣なのね。出来れば時間の融通の聞く仕事なんぞないだろうかと聞いてみるが、そもそも40代半ばで一からの職探しは年齢ではじかれることも多い。「ああ、アメリカじゃあ年齢や性別聞くの禁止なのになあ」とぼんやり思うがそんなことを目の前の担当者に言ってもねえ。
しばらくやってこりゃアカンと思い職安、池袋のハローワークに行ってみた。思ったよりきれいなところで係の人も親切。まずは求人登録をするために担当者と面接。こちらのバックグラウンドを話す。曰く舞台の仕事をしている。ドイツで生活していた。英語はある程度出来る等。そして活動も続けていきたいので時間の融通のつく仕事を希望する等。そんな仕事がいったいあるのかと疑問だったがそれも含めてこちらの希望をまずは話してみようと。世界一のメガシティ東京である。いくら46歳とはいえ犯罪歴無しの日本人が天下の東京で仕事がないなんて事はないだろう。アベノミクス成功して景気も上がってるっていうし。ですよね、安倍さん。
担当者はこちらの希望を素直に聞いてくれ「それではそういった条件でこういう風に探してみて下さい」と丁寧にレクチャーして下さる。舞台活動も仕事の履歴としてカウントして書くといいですよともアドバイスしてくれた。そうだよね確かに。毎年一応確定申告してるんだしな。おお、オレ日本社会に入れそうだぞ。次に検索コンピュータを使い実際の職探し。ここら辺なんだか新作のリサーチ気分になってきて楽しい。次の新作は「東京の職探し」てのはどうだろう?いやいやここは村上龍のタイトルを取って「46歳のハローワーク」だな!なんて盛り上がって来る。何でも勉強だなあ。
いくつかパートの仕事とフルタイムで融通が利きそうな仕事を見つけ再びさっきの担当者のところへ。彼女(女性でした)から会社へ連絡してもらう。
ここでも幾つかの会社から年齢ではじかれたり性別ではじかれたりと「だったら始めから書いとけや!」な事例に出会う。しかし担当者と二人でタッグになっているような雰囲気で、一人で「ああ、オレって」と落ち込むようなことにはならない。この点だけでもハローワークに来てよかったなあと思った。一緒に探してくれている感覚になるんだよね。まあ、担当者の人柄にもよると思いますがあたってくれた人はおだやかで丁寧な人でした。
その中で一件面接とあと幾つか履歴書を郵送して応募の会社を決めて家に戻る。
家で履歴書を書くがこれって今でも手書きしないといけないのかな?何枚か手書きしたがギブアップ。ネットで適当な作成サイトを探し入力後プリントアウト。職務経歴書も作成する。これは助成金で出してるやつを手直ししてまとめる。
6通のうち3通は手書き、残りは印刷した履歴書をそれぞれポストに投函。もう完全に実験の気分である。さてどうなる?印刷だと落ちるのかな?
続きは明日。