嵐の前の
劇場入り最後の稽古休み。
家で通しのビデオを見る。未だすべてがそろっているわけではないのだが、既にいくつかの達成は見えており。今までにない興奮を覚える。自分にとって全く新しい景色が見え始めている。
所詮全ては既になされており、新しいといっても誰かがどこかでやっているのだろう。大事なことは自分の継続的な思考と実践の中で刷新が行われているかどうか。
それには自信を持って「Yes」と答えられる。僕らは自信を持って胸を張って作品を踊ればいい。来た人は必ず何かを思うだろう。それがたとえ拒否であったとしても。積極的な拒否は次の議論を生む。口当たりのいい作品を作るより毒を、劇薬をと思い向かってきた作業が結実しつつある。その先を見据えて残りの稽古に励む所存。