震災のための

公演をする事になった。
詳細は決まり次第アップしますが、6月9、10日の二日間。ベルリンではなく別の都市。
で、引き受けたその理由を書いておこうと。
まず、今回の震災は本当に痛ましい。ただそれだけ。一日も早く被災者の保護と復興に向けて政府が全力を尽くすことを期待している(お盆までには、とか寝ぼけた事を、、、)。僕自身に出来ることはともちろん考えたが、寄付金以外に思い当たらない。
既に個人的には小額ながら寄付をしているが、「アーティストとして」と考えると例えば寄付のために何か(作品と作るとか)をするってことと繋がらない。僕の作品は社会性なんてものと無縁で、頭の中の妄想って感じだし、具体的なメッセージなんて無いしな。
実は以前にもいくつか声をかけていただいたが、それはお断りしていた。やる事自体は素晴らしいと思うし、趣旨それ自体に反対しているわけではなく参加しなかったのは全くの個人的な感情で、その「ため」にやるってことに自分の中で動機が見つけられなかった。呼ばれてちょっと踊るってのが難しいってのと、それをチャリティでやる事に意義が見いだせなかった。
そこに先週かな、日本のあるプロデューサーから「ドイツの劇場で日本人アーティストの公演をして、その入場料を義援金としていただき、それを今後被災地に向けての活動を行う資金にする」という話が来たのね。で、やりませんかと。
基本的には作品を上演してもらいたいと。これは僕の本来の活動と合致すると思った。僕はあくまで作品を上演したいわけね。その上で今回は上がったお金を資金にまわしましょうと。ここら辺、自分の中でもまだ整理が出来ていないところがありますが、追って書こうと思います。特にこういう活動の際に発生しがちな「言っている事は正しい、ということが作品への評価を曖昧にさせてしまう」問題とかね。
そんなこんなで話は決まり、今はリハーサルをしている最中。