じゅんじゅんSCIENCE&アミジロウ ダンス小作品集「アソート」〜森川君とジロウのエピソード


©アミジロウ
今年も12月がやって来ました。僕らの12月といえば京都です。京都冬の陣が始まりました。3回目となる今回はゲストに森川弘和さんをお迎えしての参戦。去年からNoteに出てもらっていてその中から何本か持っていきます。
森川君とはもともと京都のコーチングプロジェクトという企画で出会いました。この企画は京都芸術センターで毎年開催されていた若手のダンサーを育てる企画で僕が振付家として呼ばれ、当時モノクロームサーカスで活動していた彼がアシスタントでその企画に入ってもらったのです。その後「アリス」という作品にも出演したもらいましたが、その後小野寺君の作品に関わって大活躍しておりました。昨年、ひょんなきっかけでうちに呼んで久しぶりにご飯を食べたのです。ゆっくり話すのも何年ぶりだったかなあ。そこから話が広がって「じゃNoteやりませんか」となって関わりがまた始まりました。もともとカンと運動神経のいい人で、「じゅんじゅん細かいわ〜」と言いつつもあっという間に馴染み作業は着々と進みました。確かNoteの時は1週間で作った気が。そして今年もNoteに街角再演と関わってもらい彼の充実したパフォーマンスを作品で発揮してもらったのでした。「アソート」主催のジロウも彼の長年のファンとのことでテンションバリ上がり。僕も森川君のファンなのでテンションバリ上がり。おかまパワーも炸裂して「大丈夫?」「そこもう少しこっちに来てもらっていい?」とか「やんサイコー!はあと」とか盛り上がっております。
一方このイベントの主催者、ジロウことアミジロウは、もともと役者をやっていて、上記のコーチングに参加して来たクチ。そこからダンスの世界にも足を踏み込み、様々な企画に関わったり自分で作品を作ったりと精力的にやっている。彼はなんか変わったんだよね。昔、僕が京都に仕事で行ったりしてダンス界隈の公演や何かで会ったりすると「そりゃあじゅんじゅんはいいですよ。世界でご活躍だし」「東京やヨーロッパでいろんな舞台が見られていいですなあ、こっちは、、、」と二言目にはイヤミが出て、明らかに自分の境遇を憂えている感じだったのね。僕への嫉妬の言葉も、恐らくは自分で自分を認められないことからくるんじゃないだろうかと思ってたんだけど。それが数年くらい前からかな、言葉が変わってきてね。Facebookなんかの書き込みを見ても自分の立ち位置や足取りを自分で受け入れて楽しんでいる感じが不思議と伝わって来た。文章って恐ろしくて、似たような愚痴やイヤミでも、その人の状態が伝わるときあるじゃん?「本当にイライラしてんだな」とか「これは割と冷静に書いてるんだろうな」とかさ。それが彼の書き込みからなくなっていったのよ。そういう人の文章って読んででわかるというか、読みたくなるし、読んでて楽しいんだよね。「あ、最近充実してるんだろうな」と彼の書き込みを楽しんでいた。そんなことがあってからしばらくして、僕がベルリンの学校の仕事を引き上げて、東京で本格的に食い扶持を探しつつ、気軽にできるカフェ公演を始めたあたりで「京都で公演やりませんか!」と連絡が来た。それは意外ながらもとても嬉しい提案で、「場所はスタジオですがありますし」とすでにいろいろ手配済みの様子で、じゃあ是非。となったのでした。久しぶりの京都での公演はお酒とおつまみの宴会パワーも相まって暖かく迎えてもらったように思う。ジロウとお互いに作品を見せ合い順番を決め、段取りを取り本番という流れも慌ただしいがフレッシュで楽しくてこれぜひ続けたいなあと強く思ったのだった。てなところからの今回3回目を迎えまして、なかなかに充実した気持ちです。正直、師走って食い扶持の仕事の方もかなりの忙しさなのですが「12月は僕は京都に行かなければならないので」という空気を秋口から醸し出し、難なくお休みゲット!帰りに大阪に寄ってくる仕事をぶっこまれましたが、1日出張扱い増えるし願ったり叶ったり。
さああああ!いよいよ始まりますよ〜。皆様是非是非お越しくださいませ〜。12月の慌ただしいひと時、ちょっと気持ちを休めて、お酒とおつまみを楽しみつつ、ダンスを見て語る。そんなひと時をご一緒に。

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じゅんじゅんSCIENCE&アミジロウ
ダンス小作品集「アソート」

大好評のあの企画が今年も開催!東京を拠点に国内外で活動するじゅんじゅんSCIENCEが、小作品集「NOTE」シリーズを京都にて上演。今回はフェスティバル/トーキョーや舞台版『死刑執行中、脱獄進行中』に出演の森川弘和をゲストに迎えた作品も上演します。芝居とダンスの間でひらりと踊り続ける男・アミジロウとじゅんじゅんSCIENCEによる合同パフォーマンス!前回に引き続き川井美奈とネコ ザ ポンティも参戦。余白食堂による充実のドリンク&フードも、もちろんご用意。ゆったりと「ダンス鑑賞」をお楽しみ頂きます。
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●日時 12月16日(土) 19:00  17日(日) 12:30 / 16:30 受付開始・開場は開演の30分前
●出 演 高橋淳 久井麻世 (じゅんじゅんSCIENCE) 森川弘和 川井美奈 (White Cloud Kyoto) ネコ ザ ポンティ アミジロウ
フード 島貫真実 (余白食堂)
●料金 前売 2200円 当日 2500円   
WS2日間とセット 6000円 WS(14日のみ) 2000円 WS(2日間通し) 5000円
●会場 White Cloud Kyoto(京都市中京区三文字町225朝陽ビル2F)尚、会場には駐輪場はございません。あらかじめご了承下さい。
●ワークショップ(WS)開催! 14日(木)19:00〜21:00 15日(金)13:00〜20:00 (19時よりショーイング、観覧無料)

毎回好評のじゅんじゅんSCIENCEによるWS。今回は高橋淳のリーディングの元、2日間でダンス振付のクリエイションを行います。14日はクリエィションよりワークを中心に行います。身体に興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。15日は前日のワークを踏まえてのクリエィションになります。19時からショーイングも開催。通し受講は定員5名(14日は定員10名) 2日間通し優先。15日のみの受講は出来ません。
●ご予約・お問合せ アミジロウ企画 jirometabo@gmail.com
タイトルを「チケット予約」としてお名前、ご希望公演日時、チケット枚数 を明記の上、下記アドレスにメールにてお申し込み下さい。WS申し込みも同アドレスで受付ます。1日だけか通し受講か明記お願いします。ご質問などもお気軽にどうぞ。
主催 アミジロウ企画
平成29年度 京都府「文化力チャレンジ」助成事業