千秋楽
「国盗人」全公演終了。最後の場所は新潟りゅーとぴあ。4〜5年前に水と油で行った場所。会場は違うが(水と油はスタジオだった)、なつかしい。月日の経つのは早いものだ。その時担当だったTさんがまだ劇場にいて楽屋を訪ねてくれた。「や〜ひさしぶり〜」とオカマのように再会を喜びあう。大規模な公演の千秋楽とあって、スタッフや出演者共々感慨深かった。お客様もスタンディングでカーテンコール。萬斎さんがそれに答える。船が長い航路を終えて港に帰って来たような。
打ち上げは片付けのあるスタッフをのぞいて、おもに出演者で集まった。東京より幾分こじんまりして。話せなかった人とゆっくり話す。勿論萬斎さんとも色々お話しさせていただいた。その後何人かとともに部屋飲みに突入し明るくなる頃に部屋に戻って爆睡。
次の朝、劇場のTさんが時間を作ってドライブに連れて行ってくれた。夏晴れの海岸沿いをひた走る。久々のドライブに疲れも吹き飛ぶ。このTさんという人がマッタクゴキゲンな人で、海に行こう、と言って車を走らせているかと思えば、温泉に寄ろっか、と言って角をいきなり曲がる。そんで温泉に入ってまた車に乗ったかと思うとお昼は地ビールに行くか、と言って(勿論Tさんは飲みませんでしたが)レストランに向かう。その間中ずーっと僕らはしゃべりっぱなし。行き当たりばったりな感じがなんともオフっぽくて心も身体も疲れが飛んでいく。楽しかった。遊んだ遊んだ。
今日は仕事場で片付け&整理。一月も行くので持っていく資料やCDの選定をしているとあっという間に時間は過ぎる。滞在して作品を作るのは2回目だけど、今回は出演せず地元の人と作業をするのな。ハードルは低くないが、いくつかシーンは見えている。早いとこピッチに立ってファーストタッチをしたい。実際に触らないと粘土の固さはわからないもんで。僕の手と粘土の相性もあるわけで、とにかく粘土を早くこねたい。僕にとって作業の道具って結局現場なのね。なもんで稽古場に入るまでは不安でしょうがない。もうちょっと効率のいい道具はないもんかな、とも思いつつ、準備に励む。
最近更新してないでしょ、と出演者に言われ今日は書いとかないと、と思って書きました。アップしたよ、時田君!