キリコラージュ「それでつくります』

アゴラ劇場を見に行く。
「これから作る作品のレビューを書いてください!」と勢いよく頼まれたのが去年の夏の終わり。
まだ見ていない作品についてコメントしてもらい、そこから作品を作る。という趣向らしく、オモシロいじゃん、と快く引受けた。僕の他にもお二方がレビューを寄せており三者ともてんでんばらばらな方向だったので、どうすんのかな?と思いつつ本番を観に行った。
肝心の作品はそれぞれに書かれたコメントを利用しつつもそのどれでもない作品になっていた。やりたいことを詰め込み、初公演の嬉しい気持に満ちあふれた、元気のある作品だった。
迷いがない、と思いましたね。やりたいことが見えていてそれをやることに理由を付けていないと言うか。舞台作品として評価されようと思っているかどうかすらアヤシイ(笑)。
勿論、若さだけで突っ走っているところも多々あるし、いろいろまだまだこれから、なんだろうけどそこも含めてやりたいことをやっている潔さ、を感じた。なぜそう感じたかは創作に対する最近の自分の思いも影響しているだろう。
頭の良さを競うような作品が多い中、思いっきり違う場所からポッカリ現れた新しい若者の前途を祝福したい。多難を乗り越えていけよ。そのうちにどっかの島で落ち合おうぜ。
Bon Voyage!