年末年始の移動自粛とコロナ対策

枝光本町商店街アイアンシアターに稽古場利用の打診をしたのが10月の終わり。そこからとんとん拍子に話が進み劇場主催での公演もやることになり、諸々の概要が固まったあたりで、飛行機のチケットを押さえることに。ホテル付きのパックツアーで安いものが見つかる。GoToトラベルキャンペーンのツアーである。旅行代理店のサイトにはキャンペーン折込済みのツアーが並び、既に割引された価格で提示されている。文化庁の継続支援事業の追加募集が発表されたあたりでこのチケットを押さえた。劇場の近くにあるリゾートホテルながら、かなりの格安価格で飛行機代も込み。おまけに大浴場もついており、年末年始のちょっとリッチなレジデンス企画の宿泊先としては申し分ない。せっかくだしこうなりゃ年越し鉄板だ!っつー勢いで、ホテルにある鉄板焼きレストランの予約もしてしまう。あとは稽古でやるネタでもゆっくり仕込むかとタカをくくったところでコロナ感染者の増加のニュースが報じられた。
刻一刻と増えていく感染者数。移動自粛の空気。海外でもロックダウンの措置が取られる中、GoToトラベルキャンペーンの一時停止と年末年始の移動自粛要請のアナウンスが。そもそもGoTo自体がどうなのよという意見なのね個人的には。けどほとんどの代理店のサイトでは勝手に割引されてる感じだから特に気にすることもなくって感じだった。そんな段取りがひと段落したところでいきなりのニュースである。GoToの中止についてはいいとしても、年末年始の移動自粛についてはバッチリ当てはまってしまい、うろたえる。ま、そうだよね。感染者数が増加中の東京から万が一ウィルスを持って移動した挙句人の集まる劇場でクラスター発生なんてことになったら、劇場や自分の活動に影響が出かねない。政府のコロナ対策におけるグダグダさについては山ほど言いたいことがあるが、しかしながら出た決定について無視するわけにもいかない。12月14日の首相会見では「年末年始を静かに過ごすことが大事であり、特に、感染拡大が相当に進んでいる地域の皆さんは、帰省 の延期も含めて検討すべき」と決定的なことはなにひとつ言っていないが国民に汲み取ってくれ、と言わんばかりの発言で自粛を促しており、不要不急の移動を自粛してほしい旨の言葉があった。で、いまいちど考える。今回の移動は不要でないことは明白で、自分にとって重要な試みである。だって連休って年末年始しか取れないじゃん。おまけに劇場の企画でパブリックな仕事にもなっている。一応移動を伴うし公演だからと思いPCR検査の予算を組み込んでおいたので、PCR検査を受けて陰性を確認してからの移動の旨を劇場に伝えつつ、開催の可否について相談した。劇場からは、本企画の「灯プロジェクト」はコロナ対策を取った企画として継続的に行っている事業で、現状はこのまま続行との返信。そのあたりで旅行代理店からツアーキャンセルのお願いの連絡が来た。それを一旦キャンセルし新たにツアーを探している段階(先週のこと)でPCR検査の結果が来る。はたして。。。
結果は「陰性」
仮予約していたツアーを押さえ(鉄板焼きはキャンセルしました)、劇場に陰性確認済の連絡をしたのがクリスマスイブの24日。こういうことはきちんとした手順を順番に踏んでおかないと、後で何かあったときに問題が広がりやすいということを、4年間のサラリーマン生活で学んだことも大きい。お金以外に意味あったわアタシの奴隷生活も!あとWindowsPCとエクセルも使えるようになったケンネ!ビジネスレターだって書けるし、コレポンで海外に電話もかけられるケンネ!と、全体的にケンネの人になりつつ(by椎名誠)準備を整える。
創造的な空白を獲得するために、できる手を打っていくのみ。
1月3日の公演情報はこちら!
r.goope.jp