ドキュメンタリー

稽古場にカメラが入っている。
茅野の企画でお世話になった高地さんが僕のドキュメンタリーを取りたいとのことで、こちらも宣伝になればと思いOKを出す。ウェブサイトで公開を予定しているとのことで、そちらも楽しみ。「代わりに宣伝映像つくってよ!」と話し、おあいこ。
午後に来て早速稽古場でカメラを回す。夕方からは山中さん稽古場入り。先日のとちりを詫び、懸案だったシーンの稽古へ。いろいろ試しつつ、案をもらう。僕もまだ見えていないがこれは宿題かなあ。うーん、ダンサーが変わったこともあって、とあるシーンを差し替えているのだが、ワンシーンだけ差し替えるのも齟齬が生じやすく、下手をすると混沌としてくる。終わって山中さんと高地さんを駅まで送る。時間も早かったので「飯でも」と居酒屋へ。行きしなのタクシーで高地さんはカメラを回しインタビュー。彼が知り合いということもあって気安く話しているが、これどう見えるのかな?偉そうに話してるんだろうなあ。
居酒屋では創作談義に花が咲き深いところまで話は進む。曰く「退屈さをどう取り込むか」「幕内弁当のような楽しげなシーンてんこ盛りは飽き飽き」「観察させるという意識」などなど意義のある話がどんどん出てくる。いやあ、こんな創作話をしたかったんだよね〜。何が面白いって話もいいけど、面白さとはなんぞや?という話や、退屈さやつまらなさを越えていく時間感覚なんて話をさあ。
自分の作品が見た人にとってなにがしかの傷を与えることを目論んではいるのだが、全ての人に届くわけはなく、そこにいる誰かにはガチンと響きたい、という思いはあってね。だからこそ多くの人に見てもらいたいという矛盾した気持ちもあるのだが。ああ、そんな出会いが今回の公演にもあるといいなあ。なんて話が盛り上がっていると、居酒屋でもカメラを回していた高地さんは「ああ!バッテリー切れるう〜」と悶絶「今一番いいところなのに!」と絶叫。彼にとって創作の瞬間なのだろう。「明日もう一回同じこと話すから心配しないで!」というと「そんなの撮っても(作りが)バレバレですやん」と突っ込みを入れられる。山中さんもニコニコ笑ってる。