リハーサル

稽古再開。新しいシーンに手をつける。
稽古が進んでくるとダンサー個人の作業の時間も多くなり、僕が「待つ」状態も増えてくる。個人的には自分で全てやってしまいがちなのだが、それは時として弊害も。いうまでもなくダンサーは本番は自分の意思で舞台で動くわけで、なぜ動くか、どう動くか、ということを納得していないと動けない。どのように納得するかはダンサー次第だが、その人なりの納得が必要で。僕は普段あまり作品の話をダンサーとする方ではなく、もう少し話した方がいいのかなとも思うが、変な遠慮もあり、あっさり目に済ますことが多い。そういった自分の他者との関係性は実は作業において大変に重要なことで、僕は長年かけてなんとか折り合いをつけてきた。もともと人見知りのため、一人でできることをと思ってマイムを始めたのもあって、集団で何かやるということは未だにストレスの溜まる作業なのは事実。
とは言いながら集団の活力には本当に助けられていて、人が集まるということはとても大きなことだなと、今更ながらに思う。こういう当たり前のことを言い出すようになるってことは、おっさんになったなあ、とも。