火花

日帰り出張。
途中の駅で又吉直樹「火花」の文庫を見つけ買う。電車の中で読む。芸人版残酷物語である。面白く読んだ。当たる日差しが強ければ強いほど影はそれなりに濃い。体裁も割ときっちりしており、近代文学に対する愛も伺え。ダンス版残酷物語を絶賛驀進中の身としては身に詰まされる描写もあるが、こういう青春の残酷期はすでにして過ぎた感も。ミッドライフクライシス越えちゃったしなあ。おそらく5、6年前だったんだよね、自分にとってのそういう時期。
芸の道に生きるのが地獄だってのは常々感じますけど。