可児市でのプロジェクト

演出家の田室さんに呼ばれ茅野から可児市へ。以前やった多文化共生プログラムを地元のNPOの主催でやっていてその発表のお手伝い。
朝日の紹介記事
対象は義務教育が終わってから日本にやってきた外国人の子供たち。彼らは日本語その他の勉強をして高校に入るためにNPOが主宰する学校で勉強をし受験に臨む。一口に言っても勉強だけでなく思春期まっただ中の自分と折り合いを付けるのにも大変な時期に国を変わり全くの新しい言葉を学ばなければ社会に入っていけないという困難さは本当に大変だろう。
実際の子供たちはふれあってみると元気でやかましく、やんちゃでおちゃめでかわいらしい。ま、フツーの高校生と変わらないんだけどそれぞれに秘めた思いもあり僕らに見せない顔も持っていて。
そんな彼らのセルフストーリーの発表を幾つかのアイディアでまとめ仕立て上げる。こういったプロジェクトで一番大変なのは舞台のプロまたはなりたい人ではないため、稽古場の長時間の作業に慣れていないこと。適宜休憩を取り集中を切らさないように配慮しつつ、そして必ずほめつつやる気にさせることが一番のキモ。昨年の中学校WSで割と落ち着いて出来たフロア系のウォームアップ(床に寝るってやはり落ち着くんだろうね。)で体を温め、それぞれのシーンの構成に入る。やることをはっきりさせるとなんとか集中力も続き終わってみるとあっという間の稽古時間だった(10〜16時)。
日曜の発表に向けて、あとは当日彼らが来るかどうかが一番問題ってのもこのプロジェクト独特の悩み。稽古場(や発表)に来るってそれだけで大きなハードルなのだろうね。なにはともあれ新しいことにチャレンジしている彼らを頑張ったねとほめたたえ稽古終了。
日曜来てくれよ〜!