ALTBAU

日曜は知り合いの劇団の公演に。
Theater am Tisch  「ALTBAU
「机の上の劇場」という可愛い名前のこの劇団。演目のALTBAUは古い建物という意味。よくアパートを探すときにアルトバウなの?いいじゃん。なんて言ってる。古い建物は天井が高く広いことが多いので。で、この演目は実際のアパートで上演されたのだった。住所をもらいそこに行ってみるとホントに普通のアパートで玄関で受付をする。アパートとはいってもさすがに日本の平均的なマンションよりは広くて天井も高い。古めかしい雰囲気でそれもよかった。ちょっと広い客間がありそこで待たされる。お客は50人くらいだっただろうか。結構な人数がそこで開演を待った。時間になり演出家っぽい人が説明をする。
曰く部屋が四つありそれぞれ演目が用意されている。観客を4グループに分けて部屋に入り同時に演じていく。終わったら次の部屋に。それを4回繰り返します。と。ふむふむと今夜の趣向に期待をはせつつチケットに書かれたアルファベットごとに部屋に入る。
寝室、客間、バスルーム、キッチンで行われたその芝居はそれぞれ男女の悲喜こもごもといった内容で痴話げんかだったり監禁の最中だったり冷めた関係を互いに振返ったり。サイトスペシフィックと言えばそうなんだけど実際の家で演じられるそれはなんだか当事者になったようでパーティの最中に始まった喧嘩のようにも思え気まずさも本格派。全編英語でした。
それぞれの相関関係は基本的にないみたい。他の部屋での物音を利用したり他の登場人物との関係をパズルのように絡めたりしてもいいんじゃ?と思ったけれど、最近そんなのばかりな気もするしなあ。パズル(的な構成)の面白さって結局パズルでしかないことも多いし、その先ってのが課題なんだよね。あ、これは作り手としての独り言ね。
とまあ、偉そうなことを並べてますけどこのとき超眠くてさあ!グワングワン船漕いでたのよ、僕チン。目の前で熱演してた知り合いは絶対に気付いてるハズ。
ああ、ゴメンよ。