Szczecin


ポーランドはシュチェチンという町の小さなフェスティバル。
5時から会場のツアーが始まりその途中で観客が僕らのエリアに来るという寸法。スタッフがやってきて「いいかい?」と聞き観客を連れてきた。6、70人ほどの人が入ってきて押せ押せ気味になったので、急遽出て行って桟敷をひいたりする。こういった展開は大道芸の頃から慣れっこ。
頼みの綱の太陽がどうでるか、というのが最大のポイントでね。というのも本番の時間帯に日が差し込むことを狙ってこの場所をえらんだわけで、それを作品にも取り込んでいるのね。
今日はずっと曇りだったのよ。まあ、雨が降らないだけましかと思って始めたんだけど、ちょうど始めたそのときにゆっくりと日差しが!それはもう演出効果抜群でね。観客の空気が『日蝕』(平野啓一郎)のラストシーンみたいになったよ。無言ながら圧が高まる感じといいましょうか。
ベルリンから知り合いも何人か来ていて、このサイトスペシフィックな作品を楽しんでくれたようです。