LABORGRAS&CHATHA

日にち前後してますが、レポート上げていきます。
HABITAT / LABORGRAS
会場はRADIAL SYSTEM。ここは主劇場の隣にもう一つ同じくらいの広さのスペースがあり、そこで行われていた、美術のインスタレーションとのコラボレーション作品。
大きな木を組み合わせたり、切り株を途中まで削ったようなオブジェの中にモニターが組み込まれている。それが7〜8個くらいあったと思う。奥にはステージがあり。ほどなくして女性ダンサーが登場。舞台で静かに踊りだす。それをカメラが撮っていてリアルタイムで加工して、オブジェの中のモニターに映し出す仕組み。
まずこのダンサーが独特の風貌をしていて目が離せない。動きは舞踏っぽいというかゆっくりとした中に緊張感がある感じ。鍛え上げられた身体がただ舞台に立つだけで場の空気が上がっていく。
映像は時間差で二人になっていて、それと絡む様子が映し出される。わかるかなあ?その人の映像が双子のようになっていてそれで結果的にデュオを踊っている感じになるわけね。
これ、発想そのものは、アリスでも似たようなことをやっているので特にびっくりはしなかったけど、それをインスタレーションの中で、生演奏と映像で見せていくという趣向がいかにもフェスティバルっぽい。しかし、映像がインスタレーションの中のモニターでしか観られないようになっているので、そのまわりが混雑してみずらい。映像を観ないと実際に何をやっているか分からないし。何処かに映像映せばいいのに。僕はダンサーがどう映っているかの確認用に舞台に向けて設置されていたモニターを眺めてましたけど。う〜ん、何故このインスタレーションと一緒にやるのかが分かりずらいなあ。ダンスそのものは悪くない、というか素晴らしいものを持っていると思いますけど。生演奏もよかったし。音は木を打ち合わせたり、弦を弾いたりという単純な音をこれまた加工してサウンドスケープに仕立て上げてましたね。時々メロディもあって。
終わってロビーではお酒と軽いつまみを販売していて、結構遅くまで人が残って話し込んでいる。こういうお祭りの雰囲気はうらやましいですね。
次の演目はKawa-A Solo for Two / CHATHA
会場はHALLE TANZBÜHNE BERLIN

舞台には白い何かが積み上げられている。客席が暗くなり始まると、その白い何かが音を立てて崩れ始め中から人が出てくる。白い何か、は大量のコーヒーカップだった。しかし、何かが積み上げられていると、必ず中から人が出てくるなあ!出て来た時点でもう逆にガッカリですよ。みんな、もう少し考えた方が良いぞ。
出て来た男性はあまりにも普通の感じでそれは面白かった。ケバブ屋のオジさんってルックスはこういう場所では逆に新鮮。
コーヒーを飲んでいるときに、それを作っている人はどのように働いているのか考えたことがある?的な疑問を作品にした〜云々。と書いてあったこの作品はそういわれてみればそう見えないこともないけれど、自問自答っぽい感じ&でもそんなことを考える自分が好き。的なちょっとどうだろうって感じの作品だったかな?特に最後の「そんな自分が好き」って感じはラストの手で体を抱え込む動きに顕著だったと思うけど、正直小さなナルシシズムを観ているようで、困った。
ま、ホントの内容はどうだか
全然分かりませんでしたけど。それが何か?