人形との稽古

今回入ってもらう人形師は作るのと操るのを一手に引き受けてもらっている。
稽古の段取りとしてはまず動きをあらかた決めていく。それから各部の調整をしていくのね。例えば足をもう少し重く、とか手の関節を若干緩めに、とか。これが思ったよりも繊細な作業でね。物理的な素材の重さやバランスなどが複雑に絡み合っているわけ。そうやって一つ一つの人形としての動きを作っていく。もちろん人形師の操り方の稽古もあるわけで。結果的に人形に表れる動き以前のそういった様々な痕跡が、結果的に動きの「肌理」を作っていくのね。これ面白い。
人形を通してこちらの考えが整理されていくような感じ。